自画自賛

自己満足のためのブログ

ダイエットしなくては…

体力の衰えや弛んだ体型に気付く機会は度々ある。いつもよりちょっと長い階段を上った時に足がプルプルする、電車に飛び乗った時にしばらく呼吸が整わない、座るとベルトが腹を圧迫する、久しぶりに着た服がパツパツになっている。自分自身が嫌になるのは階段を降りるときに胸が揺れてちょっと痛いとき。いっそのこと、ブラつけようかな、と思う。
とはいえ、ある日突然そうなるわけではなく、ああ、胸が揺れてるなぁ、太ったもんなぁなんて思いはじめたと思ったら、おお、一段飛ばしで下ると痛いぜ、一段ずつ下ろうなんて、デブを受け入れ、なんなら膝もやばいんじゃないかと下りにもエレベータを使い始めていた。
根本的な解決は、痩せる、それだけだけど、その道は地道で苦しい。到底受け入れられる提案ではない。問答無用で却下。

そんな毎日を過ごしていると、社内の部署対抗スポーツ大会の季節になった。毎年バレーボールが行われ、中学でバレーを経験していた僕がちょっとだけ輝ける日だ。今年は試合当日、怪奇現象がいくつか起きた。まず、トスを上げようとボールの下に入りオーバーハンドの構えをすると、手と手の間をすり抜けたボールが顔面に当たった。とんでもないミスだ。アタックを打とうとジャンプすると僕のイメージした最高到達点の大分手前で失速、下降する体。敵のブロックどころか自分までフェイントに引っかかりやっとのことで相手コートにボールを返す。そして、1セット目が終わると腿がガクガクで立っていられない。そんなエースを抱えてベスト4まで進んだチームの奇跡はすごい。
それはともかく、帰りの駅のホームでは、産まれたての小鹿風サラリーマンが電車から吐き出されていた。改札階へ上る階段の手すりにつかまり、バンビの霊に乗っ取られた僕が進む。ようやく改札にたどり着いたものの、定期が上手くタッチ出来なかったようで腿をパチンと弾かれ、アゥと声が出た。痛かったわけではない、バンビが驚いたのだ。そう思ったら笑えてきて、顔がニヤける。これ、ヤバい奴だ。
時期を同じくして、秋の健康診断の結果が返ってきた。入社して初めて、要注意を示す星が1つ付いた。他の数値を見ても軒並み悪い数値が並んでいた。体重は、ここ3年間右肩上がりだった。
また、家でくつろいでいると妻が、太ったんじゃない?と言ってきた。共通の友人の結婚式で久しぶりに会った友人にもがっちりした?と言われた。いや、むっちりしたんです。

実感、客観的事実、他人の評価。全てが僕にこのままではいけないと言っている。見て見ぬふりの神様とは僕のこと、都合の悪いことが1つ示されたくらいでは、動じることはない。金の問題に対する政治家よりも不倫問題に対する芸能人よりもデブに対する僕の面の皮は厚い。
それでも、バンビ事件、健康診断結果で命の危険を感じ、妻や友人から魅力の低下を指摘され、このままではいけないと一念発起することにした。

そう、ダイエット始めます。