自画自賛

自己満足のためのブログ

写真を加工する人

バスが混んでいて、スーツケースを持った女性の前に立つことになった。ちょうど彼女の手元が見える位置だった。彼女は旅行先で撮ったであろう写真をスマホの画面上で最大限まで拡大した。どうするのだろうと見ていると、写真に写っている自分の頬を目一杯拡大してエラを削り始めた。
無心で削っては写真を引きで見て、また拡大しては削り、と慣れた作業を繰り返す姿はまさに職人。

あぁ、盗み見た僕は悪い。最初はたまたま見えてしまったのだけど、途中からは意志を持って見てましたよ、ええ。

しかし、ですよ。
その写真をSNSに乗っけるわけでしょ。
SNSの仲間たちは皆、彼女の本当の姿を知ってるわけですよ。
あれ?削ってる?とは気付かなくても、うまいことエラ隠したね、となるわけで、というか下手したら何も気づかず、脳内でエラ補完するわけで。
考えにくいけど、あれ、なんかあの子かわいくなったな、好きかも、と仮に思ったとしても、結局は実物を見て、あれ?ってなる。
だから、全く意味ないと思うんだよね。それどころか、ばれた時に、エラコンプレックスが剥き出しになって恥ずかしいと思うんだよね。



自分より先に降りた彼女の顔をまた拝見させて頂きました。まぁ確かにそういう目で見ればエラが比較的張っているほうではありますが、目も大きく、全体的に整っていて、十分そのままで戦える感じでしたよ。というか、可愛らしかったですよ。