自画自賛

自己満足のためのブログ

独身をこじらせた友人

僕の友人で、なかなか結婚できないだろうなという男が一人いるので、そいつの話をする。
なぜって?いや、なんとなく。
 
彼は独身をこじらせた33歳、中肉中背で薄毛かつ性格に難あり。
悪い奴ではないのだけれど度が過ぎた勘違い野郎で、かなり特殊な思想のくせに自分の意見が常識的だと思っている。
このため、会話の中に想定外の「~って~じゃん」が出てくるため会話の中断が多々ある。
 
「女ってジャンレノみたいな男が好きじゃん」
え、なにその新常識。
「いや、レオンかっこいいべ?惚れるっしょ」
いや、もう役じゃん。ジャンレノじゃないじゃん。それに、お前が好きなだけじゃん。
どうかな、殺し屋どうかなぁ。俺もかっこいいと思うけれど、苦手な女子も結構いるんじゃないかな。
自爆しちゃうしねぇ。
 
「合コンに来る女って信用できないじゃん」
おぅどうした、その特殊な偏見。
「だって、この前合コンに来た相手に既読スルーされたじゃん」
じゃんって言われてもそんな話しらねーし。そして、なんだその雑な偏見の作り方は。
そんなんだと相手から「合コンに来る男ってキモいじゃん」って言われるわ。
 
 
まぁしょっちゅうそんな感じ。でも、いいやつなんだけどね。
事実、友人は多く、愛されキャラとして先輩から好かれることもある。
僕も嫌いだったら、友人関係を続けない。
どんな男友達にも紹介できる。そして、どんな女友達にも紹介できない。
 
 
 
そんな彼がパートナーに求めること。
それは、自分と同程度の年収があり、自分への絶対的な愛情を持ち、自由な時間を与えてくれ、
ありのままの自分を受け入れてくれる年下であること。
 
待て待て待て待て。
 
彼と同程度の年収となると、サラリーマンの平均年収以上である。
妙齢の女性で、いや男性を含めたって中々そんな人は多くない。
というか、それだけ給料もらっているなら、相手の年収なんて関係ないだろ。
 
自分への絶対的な愛情だって?まず、その根性がダメだ。
愛情が欲しかったら、同等の愛情を与えるしかない。
子どもが産まれてしまうと、それでも貰えるかどうか怪しいものだ。
 
自由な時間だって?人より多く時間を貰って、まだ足りないか。
その自由な時間で何かを成し遂げたわけでもなかろうに、なお時間が欲しいと言う。
その考えが未熟さを露呈している。
 
ありのままだと?この歳にもなると自分が楽じゃないと、だと?
あほか、そのありのままを磨いて勝負してんだよ、みんな。
自分を隠して結婚生活なんて出来ないし、ありのままで生きることも出来ないから、二人で協力したり、相談したりして改善しながら生きているんだよ。
何、突然、「これまで自分無理しちゃってたからうまくいかなかったの」って。
あほか。
 
 
こういう現象はノットリリースザドリームと呼ばれる。
彼はもう、その夢を離さなくては反則という状況になっている。
世の中に反抗するロックな歌を歌うシンガーも、売れずに40歳にもなれば別の道で食べて生きていくことを選択しなくてはいけない。
それでもまだ、俺は売れるんだと叫んでいるのは、紳士のスポーツ、ラグビーにおいては反則行為にあたる。
 
 
 
しかし、腐っても友人。
僕は数少ないデータベースから、彼の要望に合致する相手を探した。
案の定、彼の要求を全て満たす相手を見つけることは出来なかったけれど、年収以外は彼の要求を満たすパートナー候補を見つけた。
つまり、自分への絶対的な愛情を持ち、自由な時間を与えてくれ、ありのままの自分を受け入れてくれる年下。
加えて、小柄で目がくりくりしていてかわいい。
 
 
チワワである。